私とペンギン、その場に取り残された二人は、なぜが急に仲睦まじい様子を見せるレイリーとカールトンの姿にポカンとしていたが、やがて一段落ついたようで、カールトンはそこを去った。
彼の姿が見えなくなった後で、疑問だらけの私は、レイリーを見た。
「知り合いなの?」
「ちょっとね。」
視線を下にしたレイリーの様子から、詳しくは話したくないと見た私は追求することを諦めた。が、そこへペンギンが割って入る。
「いや〜仲良しさんですな!」
「お前…、」
レイリーは忘れていたことを思い出したように、ペンギンを見る目を鋭くした。
「…さっきの話は本当だろうな?」
「ええ?」
急に焦るペンギン。レイリーの怒りは頂点のようだ。
「僕たちを助けたつもりだろうが、余計なお世話だ。お前は家賃滞納者。犯罪者だ。」
「レイリー、それはちょっと言い過ぎなんじゃ…」
「借りたものを返さない何てサイテーなヤツがすることだ。もしお前が払わないというなら…」
「ちょっ、ちょっと待つのであります!!私(わたくし)は払わないなどとは言っておりません!」
慌てて言うペンギンだが、レイリーは疑いの眼である。