私の言葉に少しホッとしたのか、ブランは眉毛をハの字にして微笑むと、話を続けた。

「ローズブレイド家は伝統的に、オレの祖父の代までは右派だったが、親父が急進的な左派で、オレも穏健派ではあるけど考え方は左派に当たる...。」


「左派の考え方の一つに、異世界人との交流を持って、その...出来たらその力を借りたい...というのがある....。」


どう反応していいのやら、呆けている私を、ブランが真面目な顔をして見た。