「ありがとう....」という私のお礼に、ブランは笑顔だけで答えた。笑顔が眩しい。
そして店を出ると、ブランはまた話を始めた。
少し神妙な顔つきで...
「どうか、これからする話に、気を悪くしないで欲しい...。」
「隠していたわけではないんだ。ただ、このことを黙ったまま君の保護者でいることは出来ないと思ってね...。」
なかなかいい出しにくそうにしているブランに、私は緊張をほぐすつもりで言った。
「なあに?私、あんまり深く考えるタイプじゃないから、何言われても基本大丈夫だよ。」
そう言って、ブランの真似をした苦笑い。