絵里子さんの涙を見た日から10日がたっていた。 あの翌日、店のパソコンには笹森さんから祐也のトレーニング欠席の手続きがされていた。 欠席は先週分のみだったから、今週は来るはず。 絵里子さんの顔が見たかった。 彼女のことが気になって仕方ない。 あれから彼女の事ばかり考えている。 彼女の近くにいたい、特別になりたいと思う自分がいる。もどかしさで胸がギュッとなる。 19時を少し過ぎた頃祐也だけがやってきた。