「かなー!早いよ!追いてかないでよ!」
「だって成海が遅いんだもーん」
もーんって。
ま、可愛いかなには違和感ないんだけどね。


クラス表のところは人がたくさんいて前が見えなかった。
「どいてどいて〜。」
かながそう言いながら私をひっぱってどんどん前にいく。
人ごみの前にでた私たちは自分たちの名前を探しはじめた。


かなと同じクラスでありますように。
「えっと、早瀬成海、早瀬成海。あった!
私5組だ!かなは?」

「えっと〜。ちょっと待って。
佐藤華菜、佐藤華菜、んー?どこだー」
「あっ、かな!あったよ!
5組だ!やった今年も一緒だー!」
「ホント?キャー!また成海と一緒だー!」