この時、私はまだ幼くて、なにも言えず、ただ泣くのを我慢するだけだった。
なにも言わなかったことを後悔するのは、それからすぐのことだった。



ある日、学校に行くと女の子たちがなんだかはしゃいで話をしてた。
「どうしたの?」
「あのね、今恋について話してるの!」
「恋って恋?みんな恋してるの?」
「うん!私ね実は隣のクラスの佐藤くんが好きなの!なんか、佐藤くんと話すとドキドキするの!」