かずと距離をおいて一年がたった頃、学校から帰ってくるとかずが私のことを待っていた。
「久しぶり、なる。」
「久しぶり、かず。」
かずと会話したのは超久しぶりでなんだかドキドキした。
このドキドキはあの頃の私にはまだよくわからなかった。
「なぁ、なる。俺、引っ越すんだ。」
「え??ホントなの?」
「あぁ、ホントだよ。来週にはもう引っ越すことが決まってる。」
「そっか。私帰るね、バイバイ」