私とかずが出会ったのは6歳の春だった。
私はその頃、引っ越してきたばかりで、しかも引っ込み思案の私には友達ができなかった。
そんなときに声をかけてくれたのがかずだったのだ。

「ねぇ、どうしたの?」
一人で公園のベンチに座っているところにかず
が話しかけてきた。
「あたしね、引っ越してきたばかりで友達がいないの。」
そういった私にはるが
「じゃあ僕が友達になってあげるよ!
毎日一緒にいてあげる。」
「ほんと?」
「ほんとだよ!ずっと一緒にいるからね!」
「うん!あたし、早瀬成海、6歳だよ!」
「僕は長谷川夏月、僕も6歳だよ!よろしくね」
それから私たちはホントに毎日一緒にいた。