「アタシはさ!中学で経験済みだったし、アヤトも卒業してたし。別にいつするとかそうゆうの特別な感じで考えてなかったから、付き合った日にした!でも、今考えたら結構虚しいよ?付き合ってすぐって...」


カナエは泣きそうになりながら話続ける。


「アタシね、アヤトと初めてしてから、今日まで会ったらほとんど毎日してる。でも、全然よくない...アヤト、あんまりアタシに好きっていってくれないんだよね~(笑)」


カナエは泣いてるのに、笑ってた。


アタシはなんて声をかけていいか分からなくて、ひたすら「うんうん」とうなずいてあげることしかできない。



好きって言わないアヤトってどんな気持ちでカナエとしてんの?


好きって言われずに好きな人とするカナエは毎日毎日どんな気持ちで付き合ってんの?





「すいません...閉店時間になります」




そんなことを考えてるうちに、お店は閉店時間になって、アタシたちはしぶしぶ店を出た。