━━━キーンコーンカーンコーン
「ぬぁぁぁあああ!!!おわったー!!!!」
セミの声が嫌味に鳴り響くなか、入学して初の足立高校期末テストが無事終わりを告げた。
数学に国語に英語に...
とにかくつかれた。ほとんど寝てた記憶しかない(笑)
「ルナー♪おつかれ!!」
「あー!おつかれ♪カナエどーだった??」
カナエは頭を大袈裟なほど大きく横に振る。
口をへの字にして、大きくため息もしていた。
そんなにできなかったのか(笑)
と心のなかでクスッと笑うアタシ。
「今ルナ絶対バカにしたー!!!」
「してないしてない!(笑)アタシもずっと寝てたからカナエより悪いと思うよ(笑)」
アタシはカナエの肩をトントンと叩きながら、なだめる。
「カナー。かえんねぇの?」
「今日はルナと遊ぶから!また夜家行く♪」
カナエはそう言うと、廊下に立っていたアヤトに手を振る。
それに応えるようにアヤトは右手を軽くあげて、教室を後にした。
「あー、あちぃー。帰るのめんどくさい!!!」
となりの席で溶けそうになりながら、机に全体重を乗せるカズキ。
ほんとカズキは相変わらずかわいくて大好きすぎる(*σ´ェ`)σ
「カズキ、家まで5分やろ!ちょっと歩いたら着く距離やねんから、はよ帰れ~」
とアタシは、少し冷たく返してみる。
するとカズキは立ち上がり、アタシの頬に軽くキスをする。
「おい!カナエ!今日はルナ貸してやる!(笑)」
「うわ~!のろけかよ!見せるね~(笑)うらやまし!分かったから早く帰れ!!(笑)」
カナエはカズキにシッシッと言わんばかりに手を激しくふった。