「俺の家学校まですぐだし、その怪我でもサボらず行こ!って気になるやろ♪」
「大きなお世話!!!(笑)」
カズキはそう言いながら、アタシをからかう。
カズキなら、なんの心配もないし。
んま、今アタシが弱ってるから、独りでいるの嫌なだけなのかも。
それにカズキも独りでいるのが嫌なのかな?
「じゃあ、お言葉に甘える!」
アタシはそんなことを考えていると、勝手にOKの返事をしていた。
二人は残っていたご飯を食べ終わると、伝票を持ってレジまで歩く。
伝票を出すと、アタシの出す隙も与えずに、カズキは3000円を出して、親指を立ててアタシに見せる。
「かっこつけんな!(笑)でも、ありがとう♪」
アタシは握りこぶしを作って、カズキの肩に一発パンチを食らわす。
そして、そのあとに満面の笑顔。
アメとムチ(。-_-。)♪
━━━カランコロンカラン
ファミレスを出て、カズキのバイクのところまで二人で向かう。
「ねぇ、このバイク、アタシ見たことあるんだけど?」
「え?そうなん??お、俺は知らねぇ」
お前は嘘が下手なのか...カズキ...
明らかにおどおどしてるカズキ。
もうその態度で誰のなのか分かる。
「美味しかったし♪楽しかった♪アヤト今日はありがとう♪」
「おう!俺の方こそ!」
タイミングよくファミレスから出てきたのは
カナエとアヤトだった。