「遥真!ハァハァ」

遥真は家の近くの公園の前にいた。帰宅途中のようだ。

「!?!?リーちゃん?どうしたの?そんな焦って!」

「遥真!ハァハァわ、たし、ごめん!」

「どうしたの?いきなり?あ、とりあえず座ろ?」

近くにあるベンチに二人で座る。

「ちょっとは落ち着いた?」

「うん、ごめん、」

「それで、どうしたの?」

遥真は私の顔をのぞき込んで聞いてきた。

こんな時まで遥真は優しいんだね…

「遥真、ごめん!私、二度も遥真を傷つけた。遥真の優しさに甘えて自分のことしか考えてなかった」

遥真は黙って私の話を聞いてくれた。

「中学の時、遥真が告白してくれたとき、私遥真と今まで通り入れなくなるのが怖くて遥真の気持ちに気づかない振りをしたの、」