「唯は何度か部活してるところも見てるよね?あの二人ってどっちが強いの?」

「さあ?私も自分達の方に夢中で、あんまりバスケの方って見てないから。

多分同じくらいだとは思うけどね。二人とも二年生の部員の中では強い方だと思うよ」


ヒロのスリーポイントシュートがきれいな弧を描く。なぜかその瞬間だけ時が止まっているような錯覚に陥った。


シュートが決まったのとほぼ同時にホイッスルが鳴って、ヒロと大嶋はハイタッチを交わした。


……すごい。


バスケはあまり知らないのに、それこそ漫画みたいなシーンに少しだけ感動しそうになった。