「席は、名字も同じ二宮の隣で。」



「おっしゃ!」



信の隣になった姫華は席へと移動する。



「えっと、二宮くん?」



「俺は、二宮信。よろしく。分からないことがあったら何度も聞いて」




「ありがとう。二宮くん。」




「信でいいよ」




「じゃあ私のことも姫華でいいよ」




「ありがとう。」





~昼休み~



姫華は生憎、質問攻めに合っていた。




その風景を横目に見ながら、俊也は信に話しかけていた。




「なぁ。二宮」



「名字だと姫華ちゃんと被るから名前で呼んでぇ」




なぜか、おねぇ言葉で喋る信。




「あの、転校生には気を付けろよ」



「え、姫華ちゃんを?」



「あぁ、絶対何かある」




「お前は、疑いすぎだって!」



「とにかく気を付けろ。忠告はしたからな」



「あぁ」