~数日後~



「え、転校生?」



「あぁ。担任から聞いた。珍しいこともあるもんだな」



「そうだよな。」



そう、普通ならカロルを持っている家系は代々ここの学園に入るのだ。



「何でもあとから、カロルがあることがわかったらしい」



「へぇ、んなことあるんだな」



「なんか嫌な感じがするけどな。」




「そうか?」



キーンコーンカーンコーン



「席につけ!今日は転校生が来てるぞ」




担任が入ってきたと同時に騒がしくなる。



「静かに!さ、入って」



ドアが開けられ入ってきたその転校生は自己紹介を始めた。



「二宮姫華(にのみや ひめか)です。よろしくお願いいたします。」




丁寧に言葉を紡ぐ彼女に何人の男がノックアウトされただろう。