「そう。二人きりになるのには、都合が良かったしねぇ。私、人間じゃないし。キスをすることで、人の精気を蓄えてエネルギーにしてるの。一回キスをしただけて、彼への負担はすごいはずよ」



「ふざけんな!!」



俊也は、怒りに満ちた声でカロルを発動させた。



「炎のカロルよ。我に従え!!!」




「あら、そっちがその気なら私も」



姫華もカロルを発動させた。




「炎のカロルよ。我に従え。」




「俺と同じカロル?」




「私のはカロルを操ることができるの。」



話なからも攻撃を繰り出していく二人。



「っく、」



姫華の強さは圧倒的だった。




押される俊也。



しかし、次の瞬間。




「水のカロルよ。我に従え!!!」




「な、なんなの?!」




姫華のカロルが弱まっていく。




「信!お前なんで!」





「話を全部聞かせてもらった!姫華ちゃん、いや。二宮!お前、俺の精気吸いやがって!倦怠感半端ないんだけど!どうしてくれる!!」




「っく、何よ!男の友情ってやつ?」



今度は姫華が押されている。



「きゃあああああああー!」




そして信が姫華をやつけてしまった。




「大丈夫か?鷹ノ瀬。いや、俊也」




「信が来てくれて助かった。ありがとな」




こうして、姫華を倒した二人の間には、強い絆が生まれた。


完。