「ありがとう。それじゃ案内するから着いてきて」



「はい。」




順調に案内をしていく信。
そして最後の案内場所へとやって来た。




「ここが最後。カロルの練習場だよ。」




「すごいですね。案内してくださりありがとうございました。大体は覚えられました。」



「うちの学園広いのによく一発で覚えられたね」



「記憶力だけは良いので」




「そうなんだ。」




「あの、目を瞑ってください。」



「え?分かった。」



姫華の意味不明な発言に戸惑いつつ、目を瞑る信。



「ありがとうございました」



そういうと姫華は、信に自分の唇を重ねた。



「……っん?!」



驚きを隠せない信。



「姫…華ちゃん?なんでキスなんて……」




「ごめんなさい。いきなりこんなことして。迷惑でしたよね。私、優しい信くんに惹かれました。
信くんが好きです。」




「ありがとう。その、俺は………。」



「返事はいつでも良いので。良い返事を期待しています。それでは、失礼します。」



そう良い、信を残し、練習場を後にした。