「信くん、お取り込み中よろしいですか?」



「姫華ちゃん。どうしたの?」




姫華は申し訳なさそうに言った。




「実は、信くんに校内を案内していただきたくて」




それを聞いた信は、申し訳なさそうに言った。




「そういえば、まだしてなかったね。ごめんね?」



「ううん。私の方こそ、お友達と話してるところ邪魔しちゃってごめんなさい」



と、視線を俊也に向ける。



「別に。話は終わったから」




と冷たく言い放ち、席を立っていく俊也。



「アイツは、鷹ノ瀬俊也。俺の友達。悪いやつじゃないんだ。」



「信くんを見てれば仲が良いことは分かりますよ」