そのまま意識だけが

現実なのか夢なのか

判らないまま

柔らかなベットの中で

身動きもせず

喉と躰の痛みを感じていた


愛果との約束を叶える為

計画し沢山の人達に支えらて

ここまで順調にやってこられたのに

こうして

こんな風にベットの中にいることが

何より悔しかった

それ以外言葉も見当たらず

意識が戻るたび

何度も

この数日間の自分を思い返していたのだった

一日でも早く彼女に近づくため

仕事の量を増やした

宣伝になるからと勧められて

ラジオにも出演した

それが良い宣伝になって

定期的に出演しているライブハウスにも

新しい客が増えてきた

マネージャーもつけてもらい

SNSでライブの情報も発信するようになると

ますます仕事が増えて

遠方の仕事も来るようになったのだった


多分あの日だと思う

そう

愛果には何も言わなかったが

先週名古屋で仕事があったのだった