蒼太が拾い上げた武器を階段を上ってくるゾンビたちに向けた。




そして、息をのみ、蒼太が武器のトリガーを引く。




すると、次の瞬間、その武器の銃口から巨大な炎が吹き出して、ゾンビたちに襲いかかった。




「すごい……。

これって、超強力な火炎放射機だ!」




巨大な炎が階段を塞ぎ、ゾンビたちの行く手を阻んでいた。




「凛子、上の階に行け!

こいつらはオレが足止めするから!」




蒼太はそう叫んだけど、私は納得できなかった。




蒼太だけが危険な目にあって、私だけが逃げていいの?




リアルな世界に帰るときは一緒だって誓ったのに……。