「凛子、もしもオレたちが、リアルな世界に帰れたら、二人でもう一度、星空を見ような。

今日の日を思い出して」




「勝手に決めないでよ。

私、そんな約束しないよ」




「凛子にその気がなくても、オレが強引に凛子を連れていくから」




「できるの?

蒼太は草食系でしょ?」




「どうしても叶えたいことがあったとき、強く願いを込めるだろ?

オレの願いが強ければ、オレの行動も変わるんだぜ」




蒼太はそう言うと、私を後ろから強く抱きしめた。




私は蒼太の予想もしていなかった行動にドキリとして息が止まった。