「もしも私が危ないときは、蒼太が私を守って。

もしも私が泣き出しそうなときは、蒼太が私を励まして。

もしも私がくじけそうなときは、蒼太が私の手を引いて。

できるでしょ。

男なんだから……」




私は自分の言いたいことだけを言って、星空を見上げた。




麻美、海斗、私って馬鹿だね。




今夜しか、蒼太に自分の気持ちを伝えるチャンスはないかもしれないのにね。




だけど、仕方ないよね。




私は私を変えられないから。




麻美と海斗なら、こんな私のことをわかってくれるよね。