「蒼太、私たち、絶対にミッション3をクリアしようね」




私はとなりに座っている蒼太に目を向けて、話しかけた。




「ホラードリーム第一段の『ゾンビ街』が世の中にたくさん出回ったら、私たちみたいに悲しい思いをする人がたくさん出てくるよ。

私、そんなのって嫌だよ。

麻美や海斗みたいな犠牲者が出るなんて嫌だよ」




「凛子の言う通りだよ。

こんな悪夢の世界が世の中に出回ったら、大変なことになる。

凛子、オレたちは絶対にドリーム社の間違いを世間に公表するんだ。

オレたちがそれをやらなきゃ、他にできる人はいないから」




私は蒼太のその言葉に小さくうなづき、決意した。




私は絶対にドリーム社には負けない。




生きて、蒼太と二人でリアルな世界に帰るんだって……。