「本当ですか、美紗さん!」




蒼太が私と美紗の会話に入り込んできた。




「本当です。

私は『ゾンビ街』の休息所の管理人。

私は嘘は言いません」




「凛子、オレたちやっと帰れるぞ!

もう少しだけ頑張れば……」




「でも蒼太、『ゾンビ街』のミッション3だよ。

今までのミッションも苦労してきたし、もしかしたら、今まで以上に苦しい戦いになるかもしれないんだよ」




「だけど、やっと出口が見えてきたんだ。

オレたち、絶対にミッションをクリアしような」




蒼太はいつも優しくて、私のことを思ってくれる。




私はそのことに気づいているのに、絶対に「ありがとう」なんて言わないし、言おうとも思わない。




私って、きっと損な性格だ。




私って、ちっともかわいくない。