「麻美さん、私はきっとダメです。

自分でも、わかります」




「そんなことないよ。

瑞穂は、きっと助かるよ」




「でも、麻美さん……」




そう言った瑞穂は、立っているのもつらそうだった。




麻美はそんな瑞穂の肩を抱きかかえて、解毒剤を探すために、次の部屋へと歩いていった。