瑞穂の言葉を聞いて、私は瑞穂に目を向けた。




瑞穂の顔は青白く、血の気が失せていた。




そして、瑞穂の瞳は黄色く濁り始めていて、瑞穂が発症するまで時間がないことを私に知らせていた。




「急いで五階に行くよ。

四階までに解毒剤がなかったんだから、解毒剤は五階にある!」




「そうね。

私も五階に解毒剤があると思うわ」




「凛子さん、麻美さん、私のためにありがとうございます。

私も五階に行きます。

私、ゾンビになりたくないです」




私は先頭をきって部屋を出ると、北側の階段から五階へ向かった。




そして、私が五階の廊下に目を向けたとき、私は見てはならない光景を見て、ゾッとした。