できることなら、私は今ここで、機関銃を乱射したくはなかった。




機関銃の乱射音は、この建物中に響き、この音を聞きつけたゾンビたちは、きっとここに集まってくる。




私は、この機関銃の乱射音で、私たちがここにいることを、ゾンビたちに知らせてしまった。




私はその事実が恐ろしかった。




私が放った銃弾は、何発も男のゾンビに命中し、そのうちの一発が、男のゾンビの頭を撃ち抜いた。




そして、頭を撃ち抜かれた男のゾンビは、
まるで糸が切れた操り人形みたいに、脱力して床に倒れた。




「やったね、凛子」




麻美がそう言って、私に話しかけてきたけど、
私は不安な気持ちに包まれながら、麻美に目を向けていた。