大柄な男のゾンビが体を揺らしながら、部屋の隅にいる私たちの方へ迫ってきた。




その歩幅は大きく、歩くスピードも速かった。




麻美は迫り来るゾンビを見て、悲鳴にも似た声を上げた。




「来る!

来るよ!

ゾンビが私たちのところに!

凛子、私たちどうすればいいの?」




「こうなったら仕方ないよ」




私はそう言って、男のゾンビに銃口を向けた。




「殺られる前に、撃つしかない!

こんなところで負けられない!」




私はそう叫んで、機関銃を乱射した。