「食わせろ!」




老婆のゾンビは、体を左右にふらつかせながら、私にゆっくりと近づいてくる。




〈 このゾンビと戦わなくちゃ…… 〉




私はそう思っていたけど、さっき突然に肩をつかまれたショックで、足が震えて動けなかった。




私は、そんな自分がカッコ悪くて、泣きたくなった。


でも、私が泣いてみたって、老婆のゾンビは私を襲うことを止めはしない。




〈 戦わなくちゃ……。

私は強いの。

私は負けない、退かない。

そうだよね。

私って、そうやって生きてきたよね 〉




私は勇気をふりしぼって、老婆のゾンビに向けて機関銃を構えた。