「麻美、怖い気持ちになんて、負けないで!

麻美にはいつだって、私たちがいるから。

もしものときは、私たちが麻美を守るから」




私はそう言って、麻美と離れ、ドリーム社のロゴ入りの機械を探すために、
ビルの17階にある部屋のドアを怯えながらも、そっと開けた。




私が開けたその部屋の中には、誰もいる様子はなく、しんと静まり返って不気味だった。




私はその不気味な雰囲気の部屋の中に、勇気を振り絞って入っていく。




私は本当に、こんなホラーな感じのシュチュエーションが苦手で嫌いだ。




部屋は明るい方がいい。

そして、テレビの音とか、音楽とか、そんなものが私は欲しい。




〈 私の部屋に帰れば、部屋には私のお気に入りの千葉大樹くんのポスターと
かわいいウサピョンのぬいぐるみがあるのに。

ドリーム社はこんな悪夢の世界の中に、そんな癒し系のものを置かないよね。

この世界にいるのは、不気味なゾンビばかり!

本当に最悪よ! 〉