誰もいないビルの部屋は、しんと静まり返っていて不気味だった。




私はそんな部屋の中に素早く入っていき、部屋の中をくまなく見ていく。




私が探しているものが、どこにあるかなんて、私には想像できない。




少し気を許すと、私がドリーム社の警官隊に捕まり、連行されていく姿が頭をよぎる。


ドリーム社の警官隊に連行された私は、牢屋に入れられて、そこでゾンビの餌になって……。




〈 生きたままに、食べられるって、どんな気持ちなの? 〉




私はその最悪な発想に吐き気がした。




〈 痛くて、怖くて、泣き叫んで……。

そんなのって、私はイヤだ。

私はゾンビの餌じゃない! 〉




私は恐怖に包まれながらも、このビルの最上階にある部屋を次々と見てまわった。




でも、私が入った部屋の中には、私が探しているお目当てのものはなかった。