咲真が見えてないのか咲真の目の前で自慢してきた。

「あ、あの…」

私が咲真がいるよって言おうとした時、蒼乃が私の口を手で抑えた。

「へぇ。それは、よかったね。で、それはもちろん本人の同意を得てつけてるんだよね?」

「ううん。私が勝手につけたんだぁ。蒼乃ちゃん結愛が羨ましいの?」

「は?」

「もう♡結愛のこと僻まないでぇ。」

「誰もあんたの事羨ましいと思ってないけど?第一、同意もなく人のネクタイつけられるってどういう神経してんの?」

「でも、結愛がお願いすればいいって言ってくれるもんっ。」

「もんっ。じゃないよ。一応咲真とはあんたよりも付き合い長いんでね。分かるの。咲真は、そういうこと絶対しないって。」

確かに蒼乃の言う通り。

咲真、物を交換したりお揃いにする事は絶対なかった。