そんな…。

私の為に嘘ついて…。

私はいてもたってもいられず抱きついた。

「……早紀?」

「駄目な彼氏じゃないよ。圭は駄目な彼氏じゃない!!私の為に保健室に来てくれたじゃん。私の為に別れてくれた…。
だけどさ、私の為に別れないでよ。
私は、圭がいてくれるだけで充分なの…。
圭がいてくれたから私は必死に大学を探せた。」

圭は私を抱きしめた。

「俺、早紀の事わかってなかったみたいだわ。」

少し微笑みながら言う。

「もう一度、やり直さないか?」

「うん!!」