恋ってなんだろう?

そんなことを考えてた小学5年生のある夏の日

私は小学5年生の夏休みにバレーボールを習うことになった


その日はバレーボールクラブへ行く始めての日

ダンッダンッとボールの音が体育館の中から聞こえる

体育館へ入ると、試合をやっているようだった

ボールが高く上がる

その先にいる小さな男の子

普通の女子と比べ、圧倒的に身長の高かった私

そんな私よりもずーっと身長が低いように見える

そんな小さな男の子はボールを真剣に真っ直ぐと見つめ大きく飛ぶ

身長が低いことなんか気にせずに相手のコートへ力強いスパイクを決める

「よっしゃー!

少し高めの声で叫び、ガッツポーズ

そんな小さな男の子の真剣な瞳にドキドキしてしまった



これが私、一ノ瀬 咲が小さな男の子、小林 大貴に

初めて恋をした瞬間だった。