頷いて顔を上げた瞬間、目の前が真っ暗になって壁に手を着く。



「葵さん!大丈夫ですか?」



壁に手を着いてうつむく葵を恭臣が心配そうに覗き込む。



「う、うん」



葵は頷くが実際は眩暈と脱力感が急に襲ってきた。



どうしたんだろ・・・。



今日は初日なのだからしっかりしなくちゃ。



しかし体のだるさはひどくなる一方だった。