「紫月が後見人だなんて」



美咲は形の良い眉を上げて葵を見た。



とんでもない事だと言うように葵を一瞥すると友人の元へ行ってしまった。



「葵さん すみません 気を悪くしないでください 美咲は理事長が大好きなんで」



恭臣が言わなくてもその位わかる。



葵はあいまいに笑顔を浮かべて頷いた。