「おはようございます 葵様」



昨日のメイドが眠っている葵を起こす。



まるで葵様はお姫様のようだわ。



朝日が葵の黒髪にあたり眠っている姿は天使そのものだ。



これでは紫月さまは心配だわね。



「葵様?朝ですよ」



もう一度呼ぶと葵の漆黒の瞳と目が合った。