「榊先生っ!」
葵が驚いて紫月の傍に膝をついた。
「生きていたんなら早く連絡しろ!」
榊が怒鳴る。
紫月は唇から切れた血を手の甲で拭く。
「葵ちゃんがどんな想いをしたか!自殺未遂までしたんだぞ!」
紫月がハッとして葵を見る。
「榊先生!やめて!あたしは紫月が生きてくれただけでいいのっ!」
紫月の顔を見たらつらかった事なんて忘れた。
「葵・・・ごめん すまなかった」
袖から覗く包帯に目が留まると、葵はさっとそれを反対の手で隠した。
葵が驚いて紫月の傍に膝をついた。
「生きていたんなら早く連絡しろ!」
榊が怒鳴る。
紫月は唇から切れた血を手の甲で拭く。
「葵ちゃんがどんな想いをしたか!自殺未遂までしたんだぞ!」
紫月がハッとして葵を見る。
「榊先生!やめて!あたしは紫月が生きてくれただけでいいのっ!」
紫月の顔を見たらつらかった事なんて忘れた。
「葵・・・ごめん すまなかった」
袖から覗く包帯に目が留まると、葵はさっとそれを反対の手で隠した。