ーーーーカチャ


玄関の扉が予告もなく開いて一同の視線が玄関に向けられた。


黒っぽいスーツを着てサングラスのいかつい男性が数人現れた。



この人たちは・・・・?


葵は不思議と彼らに怖さを感じなかった。


リーダーらしき男の視線が紫月の叔父に目を止めた。


「お前たちは何なんだ!勝手にこの屋敷に入ってくるんじゃない!」


突然の事に驚きを隠し、叔父が虚勢を張る。





「それは貴方に言うセリフです」


きびきびとした声が聞こえた。


「今の声・・・?紫・・・月・・・?」


葵は紫月の声に聞こえたような気がした。