「・・・・酷い顔」


葵はシャワーを浴びる為にパウダールームの鏡を覗き込んだ。


たっぷり泣いた目は真っ赤で目蓋も腫れている。


蛇口をひねって水を出すと顔をバシャバシャ洗った。


これからは自分ひとりで生きてかなきゃいけないんだ・・・。





家に帰ろう。


あたしの帰る所はあの家しかない・・・・。


愛情が溢れた我が家へ。



葵は4日後のロンドン行きの飛行機を手配した。