「葵様が4日以内にお屋敷を出る約束にみんなを置いてもらえる話が・・・」


「なんだって!」


榊は声を荒げ、起こしてしまったかとハッとして葵の方を見た。


葵は眠っているようで2人は安堵した。


だが、葵は宇津木が来た頃から目が覚めていた。


4日以内にあたしがここを出て行かないと宇津木さんたちに迷惑をかけてしまう・・・・。





少しすると榊と宇津木は葵の部屋から出て行った。


ドアが閉まる音に葵は身体を起こした。


「紫月・・・・」


紫月がいなくなったなんて信じられないよ・・・。


宇津木さん・・・あんなに困っている・・・。



葵は両手で顔を覆ったのだった。