「失礼します・・・」


リビングに入ると婚約パーティーの時に会った紫月の叔父と叔母が座っていた。


そして初めて見る男女もいた。


「宇津木さん?」


葵が彼らを見てから宇津木を見る。


「結城様のご息女でございます そして弁護士の原田様でございます」


執事らしく丁寧に葵に彼らを紹介した。


「さあ、お座りになって?あなたに話があるの」


紫月の叔母は指輪がたくさん付けた手を振って言った。


葵はこの部屋の雰囲気と彼女たちが振りまいている香水に吐き気を覚えた。