花がたくさん咲いている一軒の家の前に車が止まった。



イギリスの典型的なこじんまりとした一軒家だ。



「紫月、気をつけてね」



そう言って葵はドアに手をかけた。



「葵・・・」



反対の腕を捕まれてもう一度シートに座らされてしまった。



そして紫月の唇が近づき口付けされた。



軽く触れただけのキスだった。