「親戚がいっぱいいるって言ったよね?」


今日会った叔父は父方の腹違いの弟。


妾の子供だった為に財産は分家として少し分け与えられただけだった。


少しといっても庶民の生活よりは贅沢の出来る高額だったが。


「あぁ 遠い親戚ならたくさんいる 母は天涯孤独の身だったからいないけどね」



母は紫月と同じ銀色の髪を持った女性だった。


瞳の色は明るいすみれ色だった。


「さあ、今日は疲れただろう?もう寝よう」


紫月はダウンライトの明かりを消した。


「オヤスミナサイ」


葵は言うと紫月の唇が重なりすぐに離れた。