「入ってもかまわないのか?」


紫月が聞く。


「あぁ・・・熱はないからかまわないが・・・葵ちゃんは風邪を引きやすいだろう?」


期待していた葵の顔がだんだんと落ち込んだ表情になっていく。


そんな葵の顔を見て紫月は考えた。


「葵、俺と風呂へ入ろう だったら大丈夫だろう?榊」


紫月の言葉に葵は目を丸くして驚く。


「し、紫月っ・・・」


慌てた葵を可愛いと思いつつ榊は笑った。


「もちろん 紫月が面倒を見るのならば何も言わないよ」