葵の好きな梅干のおかゆを貴子が持ってきた。


葵が笑顔なのをみて貴子はほっと安心した。


傍にいる榊も笑みを浮かべている。




少しずつおかゆを口に運び全部食べ終わった。


空になったおわんの中を見て紫月と榊は満足そうだ。


「さあ、葵ちゃん薬も飲んで」


榊が錠剤を3つ葵の手のひらに落とした。





「先生・・・シャワーを浴びてはダメですか?」


「シャワーか・・・・いくら暖かい部屋だとしてもシャワーでは風邪を引くよ」


榊が渋い顔をする。