「葵ちゃん、やっぱり紫月に知らせよう」


「先生・・・」


「帰って来てこんな状態の君を見たら・・・・宇津木氏なんかは真っ先に首になるかもしれない」


「えっ？そんな事、紫月はしない・・・・」


驚いた顔の葵に榊が首を振る。


「いいかい？俺は小さい頃からあいつを知っている　俺も主治医として切られるだろうが貴子さんをはじめ、君にかかわった人を許さないだろう」


葵はぎゅっと目を閉じた。


（紫月はそんな事しない・・・・でも・・本当だとしたら・・・？）


紫月を思って言わないで欲しいと言っているのだがそれが返ってみんなに迷惑をかけてしまうの？