(汗が身体に張り付いて気持ち悪い・・・・)


今の悪夢で汗をかいてしまった。


もそっとベッドから出ようと床に足をつけるとぐらっと体が揺れた。


キーンと耳鳴りもして葵は立っていられない。


「どこへ行くんだい?」


「・・・シャワー」


「バカなこと言っていないでベッドに横になりなさい」


「でも・・・」


「でもじゃない 具合が悪いんだ 早く横になって」


榊が葵の身体を抱き上げるとベッドに入れた。