机に向かって勉強をしているものと思っていた貴子はベッドの上にいた葵に内心驚いていた。


部屋の中央のテーブルに移動する葵を見てもなんとなく様子がおかしい。


「葵様?どこか具合が悪いのではないですか?」


ハッとした葵が顔を貴子に向ける。


「だ、大丈夫 お腹が空いていたの いただきます」


葵はフォークを手にすると食べ始めた。


「うん おいしいっ!」


ニコッと貴子に笑って見せた。