「嫌っ、絶対に嫌っ」


まさかそんな返事が返ってくるとは思わなかった。


「どうしてなんだ?」


紫月は葵の拒否に訳がわからない。


たしかにパーティーは好きではない葵。


だから2つのパーティーを一度にしてしまおうと紫月は考えた。


自分も正直パーティーは好きではない。


結城財閥の跡取りとしてパーティーは付いてまわるもの。


婚約者として世間に葵を紹介するにはこのパーティーが手っ取り早いと思ったのだ。


紫月は小さくため息を吐いた。


さて・・・どうしたものか・・・。